床暖房開発の歩み

無垢の床暖房製品に対して、収縮の試験は自社製品に対して行っておりましたが、経験が乏しく自信を持って販売できるものではありませんでした。

知人の高山氏が台所を改築したいとのことそして、フローリングは、床暖房にしたいとの申し出がありました。弊社の自信のもてる商品を高山邸で実際に使っていただきたいと申し出て、高山氏にも承諾していただきました。

  • データー的には幅の温度による収縮の少ないカリンユニフローリングを使用しました。
  • 水分の出入りが少ないように、裏も塗装いたしました。
  • 熱源は西部ガスの供給するシステムです。

無垢材の15ミリ厚で熱はすぐ伝わるかが課題でしたが、結果としては、スイッチを入れてすぐに暖かくなります。
施工する前には設計士さんから「本当に大丈夫か?」と念をおされました。

西部ガスでは無垢のフローリングを使用した床暖房を販売しております。この無垢フローリングの価格が弊社の製品より高目になっています。高山氏とは熟知の間柄ですし、「床暖房に使ってどうなのか、勉強したいし、問題が発生すれば、西部ガスの専用商品を買って、床をやり直す」条件で承諾してもらいました。設計士の方も、「専用品は高いので、自分も勉強してみたい」旨を言われ、今回の床暖房が実現した次第です。

3月に施工し、4月の末に施工後の状態を拝見いたしました。ポッカポッカ暖かく、隙間もできおらず、奥様には特に喜んでいただいております。

カリン材は昔から唐木の銘木として有名です。高級家具に使用されています。フローリング用は、価格を安く抑えるため、芯の方の赤みだけでなく、まわりの白い部分も含まれています。施工した当初は、色違いを感じられるかもしれませんが、太陽の光で徐々に焼けていき、深みのあるアメ色になっていきます。

その後の開発で、電気を熱源とした無垢材の床暖房を開発する事が出来ました。
桧、ナラ、サクラの無垢材を素材として開発する事が出来、現在販売中です。
弊社ショウルームで体験できます。

余談ですが、杉や桧の針葉樹は材料内部の空気層が多く、現代の高断熱住宅では、床暖房が必要ないくらい冬はポカポカします。そして夏はヒンヤリします。一度さわってみてください。